みんなのダイエット 摂食障害とは

摂食障害とは

摂食障害は精神疾患の一種です。
極端な食事制限や過度な量の食事の摂取などを伴い、それによって健康に様々な問題が引き起こされます。
主に拒食症(神経性無食欲症)過食症(神経性大食症)の総称で、原因は過度のダイエットや人間関係の問題による心理的なストレスや不適応、コミュニケーションの不全などとされています。
依存症の一種で、摂食障害は大きく分けて拒食症、過食症に分類されます。

この2つは一見別の病気に思われがちですが、拒食症から過食症に移行する場合やその逆のパターンも珍しくありません。

拒食症(神経性無食欲症)について

症状

精神神経疾患の中では致死率が高い疾患のひとつで、最終的な致死率は5%〜20%程度にもなります。
主な死因は、極度の低栄養による感染症や不整脈の併発です。

自分が太ることに対する恐怖感や体重を落とすことに対する快感を覚える精神的要因から無食欲状態に陥り、食事を摂らないか、極端に少量しか摂らなくなり無理して食べると嘔吐してしまうのが主な症状で、これによって以下の合併症を引き起こすこともあります。

  • 極度の体重減少
  • 女性の場合、無月経
  • 活動性の上昇、易興奮性、睡眠障害
  • 抑うつ症状
  • 食物への興味の上昇…しばしば料理関係の情報を収集する
  • 強迫的な思考
  • 強い拘り(自分で決めたルールに沿って行動する)
  • 脳の委縮により怒りっぽくなる
  • 物事に興味・関心がなくなる
  • 笑わなくなる
  • 自傷行為
  • 手掌・足底の黄染(高カロテン血症)
  • 低血圧
  • 低体温
  • 徐脈
  • 便秘、腹痛
  • 電解質代謝異常、特に低カリウム血症
  • 骨粗鬆症
  • 続発性甲状腺機能低下症
  • 色素性痒疹…胸や肩などに痒みの強い発疹が出現する皮膚疾患

治療方法

他の精神疾患がそうであるように、拒食症も社会的・精神的・肉体的な要素を併せ持つ複雑な疾患です。早期の治療が治療の成功率を高めます。

治療法は、入院・外来での疾患教育、認知行動療法や集団療法などの心理療法、薬物療法、家族のカウンセリングなどが中心となります。
患者が病気であることを否認する場合や、拒食症の存在を容認したとしても治療には拒否の姿勢を示す人もよくいるようです。さらには、治療を認める姿勢を見せて実際には出された食事を隠れて捨てるなどの行為をする人も少なからずいるようです。

治療にあたっては、体重増加のみを治療目的とすべきではなく「とにかく食べろ」といった強硬な姿勢を家族や周りが見せることは、通常逆効果となります。
長い間拒食症と戦っている人にとって、食物を食べること自体が大変な苦痛・恐怖につながるためです。また体重増加以外にも患者の主体性を重視し、人間としての成熟、対人関係の充実、実生活での適応などを援助することが重要なのです。他の精神疾患にも言えることですが、周りから過度のプレッシャーを与えないように気をつけましょう。

また、インターネット等で摂食障害患者、元患者との交流を持つことがよい影響をもたらす場合もありますので、SNSなどでその様なコミュニティーに入ってみるのもいいかもしれません。

治療により軽快した場合、再発や神経性大食症の発症に注意してください。

過食症(神経性大食症)について

症状

過食症とは一気にものを食べる摂食障害のうち、それに対する代償行為を行うもののことを言います。つまり激しく飲食した後に、嘔吐、下剤・利尿剤・薬物・過度の運動・絶食による代償行為を行うものについて過食症といいます。
一般に思われがちな「ただひたすら食べるだけ」という様な代償行為を行わないものはむちゃ食い障害と言いいます。過食症は最悪の場合、自己嫌悪から自殺を図る事もあり、その確率は拒食症のそれよりも高いとされています。

過食症の人は代償行為を行う場合もあるため、必ずしも肥満しているわけではありません。大半は嘔吐や後の絶食・ダイエットなどで体重を保っています。
過食症という名称から誤解されることも多いですが、この症状の根底には無理なダイエットに関する考え方がある事が多いです。

治療方法

拒食症と一緒で過食症も精神疾患であることから、やはりストレスの原因を探し出し取り除いていくしかありません。

拒食症やほかの精神疾患でも同じことが言えますが、正直すぐに治るものではありませんので、自分にあった良い医師、家族など周りのサポートを得てゆっくり治していきましょう。

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